室内での高齢者の転倒事故の多くがトイレへの移動中に発生しています。
排泄は多くの人にとって最後まで守りたい大事な尊厳の一つです。だからこそ、身体が不自由になっても可能な限り他人の手を借りず、自力で排泄できる環境整備が求められます。
気を付けたいポイント
1 出入口の段差(敷居の撤去)
トイレ内でスリッパを履く場合、出入口の段差(敷居)に躓くリスクが高くなるので注意が必要です。敷居の撤去に合わせ、扉をうち開きから外開きに変更したり、引き戸への変更など扉のリフォームをオススメします。
2 床面の嵩上げ
古い家では床に水を流して掃除が出来るようにと、排水口を設け廊下より一段下げて作られることが多くありました。床面を嵩上げし滑りにくい床面に変更することで安心してトイレを使用できるようになります。
3 便器の取替え①~和式から洋式~
高齢になり足腰が弱ってくるとしゃがんだり立ち上がったりといった動作が負担になってきます。洋式トイレにリフォームすることで一連の動作ずいぶん楽になります。
4 便器の取替え②~便座高~
座った時の膝の角度が90度以上になることで、立ち座りの際の足腰への負担を軽減することができます。座面の高い商品にリフォームしたり、補高便座を使用することで便座の高さを上げることができます。
トイレリフォームは介護保険や助成金を活用すると自己負担を抑えることができます。
介護保険制度を活用できる工事
・手すりの設置
・すべりにくい床材に変更
・床のかさ上げ等
・便座の変更
・扉の変更
・・・etc.
手すりの取り付けや、段差解消、床材・扉の変更などが対象です。
リフォーム内容
和式トイレから洋式トイレ
高齢になり筋力が衰えてくると和式トイレでしゃがんで姿勢を維持したり、しゃがんだ姿勢から立ち上がるという動作は負担が大きくなります。和式トイレを使用していると、知らず知らずのうちにスクワットのような効果で足腰が鍛えら、転倒しにくくなるという効果もありますが、本当に筋力が衰えてくるとトイレで用を足したあとに腰が上がらなり、立ち上がることができないなんて事態になりかねません。そうなる前に洋式トイレへのリフォームをオススメします。
狭くてもあきらめない!
斜めに施工可能な和式トイレ改修用便座
トイレが狭くて洋式トイレにリフォームができないとお悩みの方は、コーナータイプの和式トイレ改修用便器を検討してみてください。便器を斜めに設置することで、スペースを有効活用できます。
人気のオプション
瞬間暖房便座
冬の寒い時期に快適な暖房便座はヒートショック対策にも有効な機能ですが、しかしその反面、使わない時も便座を温め続けるため、無駄な電力を消費しやすい機能であるとも言えます。「瞬間暖房便座」は、そんな問題点を解消するために開発された機能。トイレに入ってから腰を下ろすまでのわずかな時間に、即座に便座を温めるので、無駄な電気代がかかりません。
室内暖房
トイレ本体に暖房機能が付いていており寒い冬場に重宝します。一番冷え込む明け方など、予め煖房したい時間を設定可能なタイマー機能や、室温が約5℃以下になると、自動で暖房を開始する冷え込み防止機能などがあります。
夜間ライト
トイレの「夜間ライト」は便器の内部や足元を優しい明るさで照らしてくれるので、明るくて目が覚めるということがありません。照明をつけなくてもトイレを使用する事が出来き、寝室に戻った際もすんなりと眠りにつくことができます。
オート開閉
自動で便ふたや便座が開閉するので腰をかがめる動作が不要となり足腰負担軽減され、フタの開閉に手を使わないので衛生的。フタの閉め忘れがないので、冬場などで暖房便座をお使いの場合、暖房便座の保温性も高まって、節電にも効果的です。
自動洗浄
立ちあがるだけで水を流してくれる自動洗浄機能は、振り返って洗浄レバーを操作しなくていいので、病気やケガなどにより動きが制限される方にとって非常に使いやすい機能です。
スワレット
床面などの解体など大がかりな工事を必要とせず、今ある和式のトイレにかぶせるだけであたかも洋式トイレのように使用可能です。
一般的な陶器でできており、ウォシュレットの設置も可能となっています。
嵩上げ・敷居撤去
夜中や起きてすぐなど、身体が完全に覚醒していないときは、転倒事故が起きやすいタイミングです。身体も硬直していて、スムーズに関節や筋肉が動かないので、ちょっとした段差でも転倒事故が起きやすくなります。
また、夜中の場合、目が覚めないようにと電気を付けずに利用するケースも見られます。
家の中は慣れているからと油断せず、転倒しにくい住環境を整備しましょう。
トイレでスリッパを利用される場合はちょっとの段差でも特に注意が必要です。段差解消だけでなく手すりも活用していきましょう。
トイレ新設
納戸をトイレにリフォーム。車いすでも利用できる広々としたトイレに。
寝ぼけ眼の状態で暗い廊下を移動したり階段を下りる為、非常に危険です。また、寒い時期にはヒートショックの危険性もでてきます。
寝室からトイレが遠いと夜中のトイレが億劫になってしまいますが、トイレを寝室の近くに新設することで、心身の負担を軽くすることができます。
配管工事が難しい場所にも
TOTO ベッドサイド水栓トイレ
汚物を粉砕し、圧送することにより、細い排水管を実現することで、ベッドサイドなど通常の工事では困難な場所に後付けできる水洗トイレです。通常のポータブルトイレだと気になる汚物の匂いや汚物の処分などが必要ありません。
拡張
トイレを拡張洗面所とトイレを一体化することで広いトイレに空間を拡張。
トイレを拡張することで車いすや歩行器での利用もしやすくなります、また、介助者のスペースも確保できるので、無理のない介助動作が可能となります。また、建具を開き戸から引戸に変更、段差を解消したことで出入りをしやすくしています。
お家のバリアフリー 新築・リフォームの
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- 事故で車椅子の生活をするのに、今の家で生活が出来るか不安だ・・・
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